次回TNR先へ…

来月TNRする予定の場所へ再訪しました。

前回来た時は、成猫5匹、子猫2匹を確認していました。

情報を提供して下さっている方のお話では子猫は3匹との事だったので、姿が見えなかった1匹をとても心配していました。

今回は成猫7匹と子猫3匹を確認。

成猫はTNR、子猫は保護して里親さんを探す予定です。

早速、TNRに向け体力をつけて貰う為、給餌を開始!

みんな夢中で食べていました。

その中でも、特によく食べていたのが今回初めて会った三毛の子猫でした。

でもその子の尻尾の付け根部分は赤黒くなっていて、ノミの糞がびっしり付いていました。

余りにも酷くて、居ても立っても居られなくなり、キャリーを取りに車へ走りました。

とは言え、まだ触れた事のない猫です。

素手で保護出来るのか…。

慎重に、近づきます。

ゆっくり優しく首を掴んで…キャリーへ…。

少しバタバタしましたが、数秒で大人しくなりました。

いざ、病院へ!

アドボケートをお願いしました。

自然にノミが落ちるのを待てず、3時間かけてノミ退治ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

気持ち良かった様でリラックスして寝てしまいました。

子猫の身体にこれだけの数のノミが付いていました。

痒くて堪らなかったと思います。

あのまま放っておいたら貧血になっていたかもしれません。

急遽、予定を変更してTNR前に残りの子猫2匹も保護する事に決めました。

現場は、10年程前から猫の地域トラブルが続いている地区でその事は勿論、小郡市も把握しています。

市としては「家主に給餌を止めさせる」で対処されている様です。

では、“家主に給餌を止めさせた事”によって、現場で何が起きているのでしょうか。

なぜ、毎年子猫が産まれているのでしょうか。

ご近所の方にお話をお聞きしました。

飢えた猫達を見兼ねて、給餌をしに来る人がいる。

徒歩で餌をやると「餌やりをするな!」と怒鳴られるので、車で来て餌を投げて去って行く。

車が来たらご飯が貰えると学習した子猫が周りを警戒せずに道路に飛び出すので、毎年数匹の子猫が轢かれている。

お話を聞いた当日の朝もやはり生後間もない子猫が道路に飛び出して亡くなっていたそう…。

ご飯欲しさに駆け寄って来て車に跳ねられる子猫達、こんな切ない話はありません。

この子は、車通りの多い道路の端にいつも座っています。

この子は、餌をくれる人の車を毎日同じ場所で待っているそうです。

本当に危ない場所なんです。

見ていてヒヤヒヤします。

また、私が現地にいる間、上空には常に数羽のカラスが舞っていました。

偶然、屋根の上で何かを食べているカラスを目撃しました。

よく見ると子猫の遺体でした。

母猫が子猫を呼びながらあちこち探している姿が辛かったです。

ここではもう何年も同じ事が繰り返されているそうです。

つまり「給餌を止めさせる」では何の解決にもならないのです。

繁殖を止めない限り解決しないのです。

もうその場凌ぎは止めましょう。

皆さん、お願いです。

TNRをして下さい。

知らない方にはTNRを教えてあげて下さい。

飼い主のいない猫に給餌をして、猫を増やしてしまっている方の周りの方は、ただその方に苦情を言うのではなく、どうか手を差し伸べてあげて下さい。

一緒に解決してあげて下さい。

その方は、ご高齢であったりご病気を持っていらっしゃったりで、ご自身だけではどうしようも無くなっている場合が多いです。

話は戻って…。

次回TNRする場所は、以前から市民の方、他の市の方からも当団体にご相談を受けていました。

「もう少し現場の状況を調べて改めてご連絡しますね。」と言われ連絡を待っていたら、なぜか皆さん様々な理由で“協力出来なくなった”と手を引かれたり、相談自体を取り下げられる不思議な場所だったりもします…。

正直、この場所の猫問題は相当根深い物だと思います。

しかし、沢山の猫が犠牲になっている以上、放ったらかしには出来ません。

もし宜しければ、現場の猫達へ皆様からのご支援をお願いします。

皆様からのご支援は以下の用途に充てさせて頂きます。

・子猫の医療費、フード・シート代

・成猫の術前術後のフード代

・TNRに必要なペットシーツ代

・保護器を包む大判の布代

なお、どうぶつ基金様の不妊手術無料チケットを使わせて頂きますので手術費用はかかりません。

NPO法人さくらねこサポートOGORI